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小野田 聡[ おのだ・さとし ]
1980年慶応義塾大学大学院工学研究科を修了し、同年中部電力入社。常務執行役員などを経て、2018年に同社副社長兼発電カンパニー社長に就くとともにJERAの社外取締役に。19年4月から現職。64歳。愛知県出身。
(写真=陶山 勉)

 出身母体の中部電力では主に「火力屋」として、火力発電所に勤務したり、発電所の建設に携わったりしました。中部電の子会社の在籍時にはLNG(液化天然ガス)の販売も手掛けた経験があります。

 東京電力と中部電の燃料・火力発電事業の統合会社として発足したJERAは、資源権益の参画から、燃料の共同調達、発電、販売まで、火力発電にかかわるバリューチェーンが上流から下流までつながっています。これまで「火力屋」として得た経験やノウハウをこのバリューチェーン全体の運営に生かしていこうと思っています。

 異なる文化を持つ電力会社が一緒になることには、当初、心配の声もありました。しかし、実際に始まってみると、どちらの会社もより良い仕事をしようという気持ちで一致しています。特に、発電所の社員は、「互いの良い部分を取り入れよう」と言い合える関係になっています。コストダウンなど統合する前からの課題に対しても、同じ方向を向いて、自然な形で取り組めていると感じています。

 それでも、従業員数は4000人を超える統合会社です。一体感をより強めるには、まずは私の顔が社員に見えるようにしようと考えました。