
1988年東京工業大学工学部卒業、富士通入社。2014年金融システム事業本部長、15年執行役員、19年1月執行役員常務グローバルデリバリーグループ長、同年3月執行役員副社長、同年6月から現職。社長就任までの2年間は英ロンドン駐在。東京都出身。57歳。(写真=加藤 康)
3月に開いた社長交代の記者会見で前任の田中(達也)は私のことを「非常にパワフル」と評していましたが、自分では繊細で臆病な性格だと思っています。おっかなびっくり仕事していますし、1人になったときには、部下に対して言い過ぎたなどと、悔やんで泣いています。だから指名委員会から社長職の打診があったときには、正直驚きました。
引き受けたからには、富士通の今までの仕事の仕方やプロセスをひっくり返します。AI(人工知能)やサーバー、ネットワークなどの技術を使ってこんな事業を展開するといった「技術ありき」の発想はしません。社会の課題を先に定義して、それを解決するためにこんな事業を展開するんだという順番で発想するようにします。
社内の文化を変えようと、このほど服装規定もなくしました。社外のスタートアップやベンダーでは砕けた服装の社員を多く見かけます。彼らと同じ空気を共有し、オープンに議論するには、服装から変えるのがよいと判断しました。率先して取り組んでいる姿を見せるためにも、スーツ姿で取材は受けられません。
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