![<span class="fontBold">武中 雅人[ たけなか・まさと ]<br />1980年学習院大文学部史学科卒業、松竹入社。2007年取締役、16年専務。19年5月30日から現職。松竹専務も兼任。東京都出身。62歳。</span>(写真=村田 和聡)](https://cdn-business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00110/00027/p1.jpg?__scale=w:300,h:467&_sh=0d0780480a)
1980年学習院大文学部史学科卒業、松竹入社。2007年取締役、16年専務。19年5月30日から現職。松竹専務も兼任。東京都出身。62歳。(写真=村田 和聡)
松竹に入社した同期18人のうち、私だけが歌舞伎座の配属になりました。最初の3年間は切符もぎりの日々。ですがお客さんが来られた時と帰られる時の笑顔が違うことに気づき、心を豊かにする仕事に就けてよかったと駆け出しながら思ったものです。
その後は松竹で新橋演舞場の支配人などを務めた時期もありましたが、北海道から沖縄まで巡業で歌舞伎を売り歩いたり、パリのオペラ座での公演を実現させたり、幸せなことに歌舞伎漬けの日々を送りました。特に2013年に開場した今の第5期歌舞伎座の建設責任者という大役を拝命した際は、お客さんの心の中にいつまでも残る歌舞伎座にしようと全力を注ぎました。
それでも「社長に」と言われた時は驚きました。歌舞伎座の社長は私で4人目ですが、過去3人はすべて大谷家。同族企業だったからです。上場企業としては小さいのですが、就任後は「歌舞伎座」の名前の大きさを感じています。この劇場と、お客さんの心のよりどころを守るのが私の使命です。
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