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カード会社から、総合決済カンパニーへ

[ 大西 幸彦 ]
1959年生まれ、兵庫県出身。1983年東京大学法学部卒、住友銀行(現・三井住友銀行)に入行。三井住友銀と三井住友フィナンシャルグループで人事部長・経営企画部長などを歴任し、2015年三井住友銀取締役リテール部門統括責任役員。18年5月三井住友カード顧問、同年6月から現職。59歳。
(写真=的野 弘路)

 ほんの一昔前まで、コンビニエンスストアやスーパーでの精算は現金で済ませるのが普通でした。私自身振り返ってみても、財布からクレジットカードを取り出すのは旅行に出かけたときとか、ちょっとしたレストランに行くとき、あるいはデパートで買い物したときくらい。現金は日常の支払い手段で、カードは非日常の支払い手段……。何となく、そんな分担が存在したように思います。

 時代は変わりました。ここ数年でキャッシュレス決済サービスの選択肢が増え、数百円の支払いであっても非現金の場合が多くなりました。実はこうした新サービスの多くは、クレジットカードをはじめとする既存の決済システムを活用しています。「非日常」で頼られることの多かった我々クレジットカード会社は、「日常」を支える役割をも求められるようになったのです。三井住友カードも「カード会社」から「総合決済カンパニー」へと脱皮していかなくてはなりません。