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「相手を信頼する」ロボット

 LOVOTの「生き物のような」動きはプログラミングされた定型のものではない。体内には50を超えるセンサーやディープラーニング技術、自動走行技術などを搭載。「興味」「興奮」「信頼」という3つのパラメーターを基に、周囲に人が増えるとそわそわする、優しくしてくれた人は信頼するなど、外部環境を学習して振る舞うことができるのだ。人肌程度の温かさを持ち、声帯を模した電子楽器がリアルタイムで鳴き声を生成するなど、徹底的に「生命感」を追求してつくられている。

 なかよしの森保育園では、将来的にロボットが身近にいる生活が当たり前になると考えた園長が、子供のうちからロボットを経験させてあげたいとの思いで導入。実際に遊ばせてみると、優しく思いやりを持って接する子が多く、中には絵本を読み聞かせたりする子もいるという。保育士の竹内公美子さんは「子供たちは生き物とは違う『ロボット』という存在を認識している」と話す。

 最近はアレルギーを持つ子供が多いため、保育園で毛のある動物を飼育するのは難しい。そんな中、LOVOTは「かわいがる」という行動を教えてくれる新たな存在になりつつあるという。