熟練技能者の高齢化や人手不足から、ものづくりの現場で技能継承への危機感が強まっている。そこで期待されているのが、ベテランの技やノウハウを正確に抽出して伝えるデジタル技術だ。感覚ではなく数値で、文字ではなく映像でノウハウを伝える。

「若手社員はそれぞれ得手不得手や作業効率のばらつきなどがある。スマートグラス(カメラとディスプレー、プロセッサーなどを搭載する眼鏡型コンピューター)やAI(人工知能)を活用して技能継承ができれば、若手社員の実力を底上げできると考えた」
こう話すのは中山鉄工所(岡山県倉敷市)の中山光治社長だ。同氏はデジタル技術を使った熟練技能者の技能を継承する取り組みに期待する。
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