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自動運転車にも使われる地図作製技術が、ロボット掃除機を賢く進化させている。カメラやレーザーで家の間取りを把握し、現在地を割り出すことで効率よい掃除ルートを導く。ロボットが収集する間取りデータは、家具開発や住宅設計などにも応用できそうだ。

3種類のセンサーを使い部屋と自己位置を把握する
●ルンバi7の地図作製の仕組み
(写真=3点:竹井 俊晴)

 「キッチンを掃除しておいて」。オフィスでスマートフォンを取り出し、専用アプリ上で間取りを確認。画面をタップして指示すると、自宅にあるロボット掃除機が自動的に動き出す──。

間取り把握で掃除ルートを効率化
●地図作製のメリットのイメージ

 米アイロボットのロボット掃除機の新型、「ルンバi7」の特徴は、自宅内部の詳細な地図を作製できること。家全体の間取りを認識したうえで、「リビングルーム」や「キッチン」などと区切って記憶。ルンバ自身が「今どの部屋にいるか」を把握して、効率的な掃除ルートを導き出す。店頭価格は10万円超と高価だが、今年2月に国内で発売されてから好調に売れ続けている。