自動車から得られるさまざまな情報を活用する「データビジネス」が動き出した。カーメーカーだけでなく、部品メーカーやITサービス企業も参入する。自動車業界の転換点が目前に迫ってきた。

<span class="fontBold">2019年1月に米ラスベガスで開催されたイベントでモービルアイ CEOのアムノン・シャシュア氏(右)が新事業の構想を発表</span>(写真=モービルアイ提供)
2019年1月に米ラスベガスで開催されたイベントでモービルアイ CEOのアムノン・シャシュア氏(右)が新事業の構想を発表(写真=モービルアイ提供)

 自動車関連のデータビジネスにおいて、先頭に躍り出たとみられるのが自動ブレーキ用の画像処理半導体「EyeQ」シリーズを開発するイスラエルのモービルアイだ。

「領域の枠を飛び越える」

 EyeQは前方監視用カメラの処理チップとして大きなシェアを持ち、2018年は30社近い自動車メーカーに供給している。一見すると早急な変革の必要性はなさそうだが、同社はハードウエアがいずれコモディティー化されて競合他社に追いつかれることを想定。先手を打つべく積極的に動く。

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