各国が新型コロナウイルスの終息へかじを切るなか、日本の周回遅れが鮮明になっている。コロナ死亡者に関する定義も揺らぐなか、政府の説明責任は欠落したままだ。

 「パンデミック(世界的大流行)を終わらせるのに、我々はかつてないほど有利なところにいる。終息が視野に入った」。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は9月14日の記者会見でこう述べた。WHOの統計によると、世界で9月5~11日に報告された死者数は、流行初期の2020年3月以来の低い水準にまで減ったという。

 米国のバイデン大統領も北米国際自動車ショーの会場を歩きながら「パンデミックは終わった。(会場では)誰もマスクをしていないし、健康そうだ。状況は変わっている」と発言した。タイ政府も8月、10月にも新型コロナの扱いを通常のインフルエンザなどと同じエンデミック(一定期間で繰り返される流行)に変更すると発表した。

 一方、日本はといえばエンデミックへの出口戦略すら示せていない。何をもって終息とするのか、そのステップと対策は何なのか、政府からは何も説明がない。

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