円安の功罪を巡って議論が巻き起こっている。ただプラスかマイナスかの批評に終始しているのは気になる。円安メリットを最大化するための構造転換に着手する方が有意義ではないか。

 歴史的な円安局面に突入している。対ドル相場では24年ぶり、通貨の総合的な実力を示す実質実効為替レートに至っては50年ぶりの低水準だ。本来であれば、ロシアによるウクライナ侵攻が続く現状は、「有事の円買い」が起きる局面だ。ところが今回は逆の現象が生まれている。

 果たして円安は国益にかなうのか。

 企業の目線で見れば、自動車大手や機械など輸出主体の企業には追い風だ。業績改善や株価上昇が期待できる。一方、多くの中小企業は内需型で、原材料を輸入に依存しているため、コスト負担増の逆風が吹く。

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