楽天モバイルが「0円プラン」の終了を発表した直後から、ライバルへ乗り換えるユーザーが急増している。料金プランの「強制値上げ」が利用者の不信感を増大させた結果だ。

 5月13日、楽天モバイルはデータ容量が月1ギガ(ギガは10億)バイトまでなら無料という現行の料金プランを6月末で終了すると発表。その直後から、KDDIやソフトバンクなどの格安プランへと乗り換えるユーザーがそれまでの2.5~2.6倍に急増し、本人確認などの処理が一時追いつかなくなる事態となった。

 楽天の料金引き上げまでは1カ月以上の猶予があるうえ、さらに10月末まではポイント還元などで実質無料となる措置まで用意されている。にもかかわらず脊髄反射的に解約した利用者が相次いだのは、楽天への不信感が大きいからだ。

 そもそも、0円プランは苦肉の策だった。楽天は2019年10月に商用サービスを開始するとしていたが、基地局整備に手間取った。やむなく「無料サポータープログラム」と称し、5000人限定の無料サービスとしてスタートを切った。20年4月にようやく本格的な商用サービスに移行できたものの、依然として通信エリアは限られ、通信品質も大手と比べて見劣りする。そこで先着300万人までは契約から1年間無料のキャンペーンを展開。ライバルからは「客から料金を取れないのは、サービスに自信がない証拠」と皮肉られた。

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