東芝が精力的に基礎研究をアピールしている。ただ、経営陣が発展途上の技術に過度な期待を寄せているようにも見える。本当にお金を生むのか、冷静な判断が求められる。

 アクティビスト(物言う株主)との対立が深刻化し、ガバナンス(企業統治)不全に陥っている東芝。そんな同社が研究開発成果のアピールに躍起になっている。ニュースリリースを発表するだけでなく、オンラインでの発表会を頻繁に開催して技術の詳細を説明することも多い。

 9月中旬までの1カ月間だけでも、数多くの技術を発表した。9月10日に発表したのが、エネルギー変換効率を世界最高水準に高めた「ペロブスカイト型」と呼ぶ次世代太陽電池。印刷技術を使って製造できるフィルム型の太陽電池で、薄くて軽いのが特徴。変換効率は約15%と従来のシリコン型の太陽電池に迫るという。

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