転職市場で50代が注目されている。急拡大するベンチャーがベテランの経験と専門性を求めているのだ。コロナ禍を経てもミドル層への求人は安定しているという。

 転職市場に異変が起きている。採用対象として敬遠されがちだった50代の人気が高まっているのだ。

 人材紹介のエン・ジャパンによると、新型コロナが猛威を振るった2020年から21年春にかけて、未経験の転職者を受け入れる求人は前年同期比で1割近く減った月が多かった。しかし、専門性のあるミドル世代の求人は逆にほぼ2割増で推移した。人材紹介サービス「エンエージェント」を担当する井用崇之氏は「若者の求人は景気に左右されるが、ミドル世代にはほとんど影響が出ない」と解説する。

 これは業界全体に共通する傾向だという。人材紹介会社の業界団体である日本人材紹介事業協会(人材協)によると、職業紹介大手3社(ジェイエイシーリクルートメント、パーソルキャリア、リクルート)の実績では「41歳以上」が年々上昇している。直近の動きだけを見るとコロナ禍で転職紹介件数は減ったものの、市場全体が上向き始めた17年上期と比較すると、20年下期は全年代の実績が98%でほぼ横ばい、41歳以上に限定すると141%となった。

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