米国の旺盛な住宅需要などにより世界的に木材価格が高騰する「ウッドショック」が発生している。日本は世界有数の木材輸入国。この危機を国産木材の活用活性化の好機にしたい。

 米国では、新型コロナウイルス対策で政策金利が引き下げられ、住宅ローン金利が大幅に低下している。これによって、30代を中心としたミレニアル世代で住宅ブームが起こった。中国や中東地域などでも木材需要が盛り上がっており、世界的な価格高騰は長期化しそうだ。日本の輸入依存度が高く、ツーバイフォー材などに使う「SPF(トウヒ・マツ・モミ類)」などで、特に価格の急騰が目立つ。日本では輸入が困難な状況が続くだろう。

 実は、欧米の木材供給者にとって日本は面倒な市場だった。輸入材に対する品質基準が厳しいのに価格が相対的に安い。それでも数量が安定した購入契約を結べるため、日本向けの高いグレードを設けて優先的に対応してくれていた。しかし、今回のウッドショックを契機に日本市場を敬遠する動きが広がっている。

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