新型コロナウイルスワクチンの接種を加速するために、一時浮上したのが薬剤師を活用する案だ。ワクチンの打ち手にする前に、そもそも地域医療の中で薬剤師をもっと活用すべきだ。

 新型コロナウイルスワクチンの一般接種が日本で始まって間もないころから打ち手の不足が表面化した。医師、看護師以外に打ち手を拡大する議論の中で注目されたのが薬剤師の扱いだ。

 というのは薬剤師による薬局でのワクチンの接種は、米国やカナダなどでは一般的に行われているからだ。このため日本でも、薬剤師の職能を拡大して予防接種を行えるようにするよう求める声は以前からあった。

 だが、厚生労働省が5月末に開催した検討会では、救急救命士と臨床検査技師は打ち手として認めたが、薬剤師については見送った。この決定を残念がる人がいる半面、胸をなで下ろした薬剤師も少なからずいるだろう。

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