新型コロナウイルスワクチンの接種を加速するために、一時浮上したのが薬剤師を活用する案だ。ワクチンの打ち手にする前に、そもそも地域医療の中で薬剤師をもっと活用すべきだ。
新型コロナウイルスワクチンの一般接種が日本で始まって間もないころから打ち手の不足が表面化した。医師、看護師以外に打ち手を拡大する議論の中で注目されたのが薬剤師の扱いだ。
というのは薬剤師による薬局でのワクチンの接種は、米国やカナダなどでは一般的に行われているからだ。このため日本でも、薬剤師の職能を拡大して予防接種を行えるようにするよう求める声は以前からあった。
だが、厚生労働省が5月末に開催した検討会では、救急救命士と臨床検査技師は打ち手として認めたが、薬剤師については見送った。この決定を残念がる人がいる半面、胸をなで下ろした薬剤師も少なからずいるだろう。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1315文字 / 全文1688文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「ニュースを突く」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?