トヨタ自動車が水素エンジンの開発に本腰を入れた。日本の強みを生かし雇用も守る脱炭素技術として期待をかけるが、世界で普及するには様々な課題をクリアしなければならない。

 5月22~23日、富士の裾野に爆音が響いた。静岡県の富士スピードウェイで開催された24時間耐久レース。ここで、自動車関係者が注視する世界初の試みが行われた。トヨタ自動車が開発した水素エンジンがレースに実戦投入されたのだ。水素だけを「燃やす燃料」として使う車両がレースに参戦するのは、世界でも例がない。

 エンジンオイルが燃焼する際に、ごく微量の二酸化炭素(CO2)が生じる以外は、CO2は発生しない。カーボンニュートラル(炭素中立)に対応するため、トヨタは2016年ごろから水素エンジンの研究を強化。昨年末、豊田章男社長の鶴の一声で24時間耐久レースへの参戦が決まった。

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