安倍晋三前首相の自民党内での存在感が高まっている。菅義偉首相の訪米前に会談し、様々な議員連盟の顧問に就くなど活動を本格化させつつある。安倍氏が見据えるのが「衆院選後」だ。

 「新しい薬が効いている。もうすぐ治療も一段落しそうだよ」

 安倍晋三前首相は首相辞任の原因となった潰瘍性大腸炎の治療状況について、親しい自民党議員にこう漏らす。

 昨年9月の首相退陣後、安倍氏は体調の回復を受け政治活動を再開。だが、昨年末に「桜を見る会」前夜祭を巡る問題で安倍氏の秘書が略式起訴され、その後は表舞台での活動を控えていた。

 ここにきて安倍氏の動静が注目される機会が増えている。3月下旬に菅義偉首相が国会内の安倍氏の事務所を訪ねて会談。その後も原子力発電所新増設を推進する自民の議員連盟顧問や党憲法改正推進本部の最高顧問に就任するなど活動を本格化させている。

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