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公正取引委員会による報告書、飲食チェーンによる訴訟の2つが「食べログ」を運営するカカクコムに重くのしかかっている。対応を急ぐも、紛争が続けば公取委は次の手段に出る。

 コロナ禍で苦境にあえぐ飲食店が相次ぐ中、飲食店の口コミサイト大手「食べログ」は訴訟に見舞われている。

 焼き肉チェーン店を運営する韓流村(東京・赤坂)は2020年5月、食べログを運営するカカクコムに対して約6億4000万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。9月11日に開かれた第1回口頭弁論でカカクコム側は請求棄却を求めた。だが、韓流村の任和彬社長は「和解は考えていない。最後まで戦い抜きたい」と一歩も引かない姿勢を示している。

 韓流村の主張はこうだ。食べログでは消費者の口コミを基に飲食店に対して5点満点の評価点をつけている。このアルゴリズム(計算方法)が19年5月21日に変更された。これによって、韓流村が運営する「KollaBo(コラボ)」を含む中堅の飲食チェーン店の評価点が軒並み下落したと主張。原告側の主任代理人を務める皆川恵比寿法律事務所の皆川克正弁護士は「中規模チェーンだけが下げられている客観的事実がある」と明かす。「食べログは収益拡大を目的としており、広告出稿余力のあるチェーン店を狙い撃ちにした恣意的なアルゴリズムの変更」との主張だ。