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「給付金は早く振り込んでほしい」「でも、マイナンバーカードに銀行口座がひも付けられるのは嫌だ」と言う人がいる。さすがにこの態度は、虫が良すぎるのではないだろうか。

 日本の行政システムのデジタル化はこれほど遅れていたのか──。

 国民1人当たり一律10万円を配る特別定額給付金が一向に振り込まれず、がく然とした人は多いだろう。諸外国に比べ、なぜこうも遅いのか。マイナンバーカードの普及率が2割にも届かず、銀行口座とも連携していないことが、理由としては大きい。

 とすれば、失態を繰り返さないことが重要なはずだが、マイナンバーの議論になったとたんに、「口座をひも付けられるのは嫌だ」と言い出す人がいる。かねてマイナンバーに反対しておきながら、新型コロナウイルスの問題が浮上すると、手のひらを返したように、支給が遅いと批判し始めた人も多い。この態度は矛盾していないだろうか。

 支援のスピードもさることながら、このまま人海戦術を続けていたら、社会コストが膨れ上がってしまう。