新型コロナウイルスの感染拡大という有事で、世界各国の指導者や自治体トップの言動が注目されている。適切な対応と「言葉の力」で共感を醸成できるのか、真価が試されている。

 乱世にはカリスマ的指導者が生まれるといわれる。第2次世界大戦で英国を勝利に導いたチャーチル英元首相はその代表例だろう。

 ドイツに対する宥和政策派が大勢を占める中、政治の表舞台に復帰して首相になるや「我々は決してひるまないし、屈しない」と卓越した文章と演説で国民を鼓舞した。フランスの降伏後も、空襲で破壊されたロンドンの街で葉巻をくわえ、Vサインを掲げて民衆を激励するなどして「共感の場作り」に注力した。国防相を兼任、軍の人材配置を変えるなど組織運営も巧みだった。

 最近、政界や経済界からチャーチルの有事におけるリーダーシップのあり方、とりわけ「言葉の力」を再評価する声が聞かれる。世界が新型コロナウイルスの感染拡大という危機に直面する中、各国の指導者や首長の言動を見聞きする機会が増えているためだ。

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