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セブン-イレブン・ジャパンの加盟店オーナーが「元日くらい休ませてほしい」と訴えている。本部が「店を開けるのが社会的使命」と考えるのなら、元日は本部社員が働くのはどうだろうか。

 長年、流通業界を取材してきた筆者には、元気な企業を見極める1つの法則がある。元日営業の有無だ。

 元日に店を閉める小売りや外食企業は元気で、開けているのはその逆が多い。もちろん、業績に余裕があるから休めるのかもしれないが、それだけではないだろう。目先の売り上げよりも、従業員に1年の労を報いることを優先する。元日を休みにする流通業は、従業員満足度を重視しており、そのことが長い目で見て、好循環を生んでいると感じるのだ。

 大阪府東大阪市のセブンイレブンのオーナーが、来年の元日に店を閉めると宣言した。他の店舗オーナーも会見を開き、元日休業を呼びかけている。ちなみにローソンは50~100店で元日の休業実験をすると10月に発表した。12月になってセブンイレブンも都内の約50店舗で実験する方針を打ち出したが、後追いの感は否めない。

 筆者はコンビニの元日休業に賛成だ。少なくとも加盟店が選択できるようにすべきだと思う。元日は初詣でにぎわうような場所を除けば、客が少ない。一方でアルバイトの時給はかさみ、多くの店が割に合わない商売を強いられる。