どこに転がっていくか分からない楕円形のボールは、選手たちに状況に応じた機敏な対応を要求する。不確実性を前提としたラグビーには、強い組織づくりのヒントが詰まっている。

 ビジネスとスポーツには共通点があり、とりわけラグビーは参考になる点が多い。ワールドカップで日本代表が活躍した余韻が残る中、筆者なりにラグビーから学べる点を、整理してみた。

 第1は、「多様性(ダイバーシティー)」だ。ラグビーはその国の国籍を持たなくても、一定の条件を満たせば代表選手になれる。大英帝国時代、ラグビー発祥の英国が、派遣された国々で選手になれるようにルールを定めた名残といわれている。

 今回の日本代表は、31人のうち16人が外国籍、外国出身、もしくは帰化した選手だ。日本だけではなく各国とも、足りない人材を外国出身者で補強している。まさに、国籍にとらわれない適材適所の人材配置だ。日経ビジネスは2014年の新春特集で「メード・イン・ジャパンは古い。これからはメード・ウィズ・ジャパンでいこう」と提言した。日本企業は自前主義へのこだわりがあだとなり、外国企業との競争で負けることが増えているからだ。

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