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コンビニエンスストアの定番商品であるおでんは9月、10月が最も売れる。だが、フランチャイズ(FC)加盟店にとっては必ずしもありがたい商品とは限らないようだ。

 「セブンイレブン」がコンビニとして初めておでんを販売したのは1977年のことだ。「おでんを売ると言ったらみんな反対した」。セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文名誉顧問は当時の様子をこう述懐している。

 販売開始から40年超がたち、レジ前に置かれたおでんは日本のコンビニを特徴付ける商品となっている。今でこそスーパーもすぐに食べられる総菜に力を入れているが、自宅で作れば手間がかかるおでんを温かい状態で手軽に食べられるようにしたことは、ある種の発明だったと言えるだろう。

 コンビニが日本の消費者にここまで受け入れられたのは、深夜営業をしている雑貨店にとどまらず、おにぎりやお弁当など食の分野での利便性を追求してきたことが大きい。おでんもおにぎりなどとともに、コンビニの普及に寄与した商品の一つだ。