セブン&アイ・ホールディングスのスマホ決済「7pay(セブンペイ)」が不正アクセス問題で出足からつまずいた。組織力の強さで鳴らす小売業の雄に何が起きているのか。

 「小売業というのは、ぱっと組織を変えても商品がすぐ売れるようにはならない。どうしたって時間がかかるんです。特にお客さんの信頼を失ったら、取り戻すには相当努力しないといけない」

 セブン&アイ・ホールディングスのスマートフォン決済「7pay(セブンペイ)」の不正アクセス問題に揺れる同社関係者は今、どのような思いでこの言葉を聞くのだろうか。

 冒頭の発言をしたのはセブン&アイの鈴木敏文・元会長兼CEO(最高経営責任者)。2001年、本誌のインタビューを受けた際の言葉だ。前の期に減益となった総合スーパー、イトーヨーカ堂の改革を進める鈴木氏に対し、現場の従業員から不満の声が上がっているのではと問われた鈴木氏は、変わることの必要性を訴えた。

 スーパーから出発し、コンビニエンスストアという新業態を日本に広げて、セブン&アイは日本を代表する小売業となった。その強さを表すものとしてたびたびメディアなどにも取り上げられてきたのが「業務改革委員会(業革)」である。

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