2024年度上期をめどに新しい紙幣の発行が決まった。新紙幣には渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の肖像が使用される。新紙幣の肖像からは、日本が目指すべき将来像が見えてくる。
政府は4月9日、2024年度上期をめどに1万円札、5000円札、1000円札の紙幣を刷新すると発表した。慣れ親しんだ福沢諭吉、樋口一葉、野口英世の肖像は、新紙幣ではそれぞれ渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎に代わる。
「日本の資本主義の父」と称される渋沢、女性の高等教育に力を注いだ津田、近代日本医学の礎を築いた北里と、いずれもこの国の発展に大きく貢献した人物であることは疑いようがない。麻生太郎財務相は肖像に採用された人物について会見で、「人名が国民活動に広く親しまれ、教科書に載っているなどを踏まえて明治以降の人物から選んだ。前回も軍人や政治家ではない文化人や経済人を選んでおり、今回もこうした考え方に沿った」と話した。
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