コンビニの24時間営業が岐路に立たされている。深刻な人手不足は、加盟店任せでは乗り越えられない。本部主導で持続可能なモデルを再構築しなければ、ツケは自分たちに跳ね返る。
コンビニエンスストアの24時間営業の是非を巡って、議論が喧しい。筆者も大手チェーンの複数の加盟店主を取材したが、その中でいくつか気になる話を聞いた。例えば「バイトテロ」だ。最近、外食やコンビニの店内で従業員が不適切な動画を撮影して投稿する行為が相次いでいる。24時間営業がこれを助長しているというのだ。
深夜のアルバイト採用が困難で、素行が気になる人でも雇わざるを得ないからだという。内心、問題を起こすのではないかとヒヤヒヤしていても、解雇すれば、営業が成り立たない。穴埋めできなければ、自分が寝る時間を削って店頭に立つしかない。時々弁当を盗み食いする学生バイトを、見て見ぬふりして雇い続けているという話を聞かされた時には、あぜんとした。
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