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安倍晋三首相が意欲を見せる全世代型社会保障が動き出す。だが、2019年度政府予算案などには、ばらまき色が残り、必要な保障を増やす改革とは言い切れない姿が浮かぶ。

 「本年10月から幼児教育を無償化いたします。戦後、小学校・中学校9年間の普通教育が無償化されて以来、70年ぶりの大改革です」

 安倍首相は1月4日の年頭会見でこう大見えを切った。高齢者だけに偏りがちな社会保障を子供や現役層まで厚くしていこうという全世代型社会保障は、民主党政権下の12年に発足した社会保障制度改革国民会議が打ち出したのが始まりだ。