AIに代筆させてみました
「ChatGPT」は自然言語処理を用いた人工知能(AI)であり、翻訳や文章生成などの分野で活躍している。しかし、ChatGPTのようなAIの進化によって、文章生成やコミュニケーションの仕事が代替される可能性もある。人間ができることには限界があり、AIと人間が協調して働くことでより高度な業務に集中することができる──。
分かりますか? 上の文章はChatGPTが書いたものです。「日経ビジネスのコラム『編集長の視点』を代筆して。テーマはChatGPTで100字まで」と打ち込んだらわずか数秒で完成しました。「これは楽ができた」と思う半面、文章の中の一文にぞっとしました。「文章生成やコミュニケーションの仕事が代替される可能性もある……」
思えば私が書く文章も、新聞や本を読んだり、ネットを検索したりして得た知識を紡いでいるだけのような気がします。膨大な情報の海を泳ぐAIに代替されても何らおかしくありません。
しかしAIが食べる情報の多くは、記者が足で稼いだ一次情報です。ゼロからイチを生むジャーナリズムの仕事がなくなるとは思いません。AIに代筆させるような編集長は不要ですが。
(磯貝 高行)
Powered by リゾーム?