会社が「公園」になる日

 「これからの会社は誰もが出入り自由な『公園』のようになる」──。先日、日経ビジネスLIVEのウェビナーに登壇したリクルートの北村吉弘社長の言葉が印象に残っています。

 「個の尊重」を経営理念に掲げ、社員の退職を「卒業」と呼ぶことで知られるリクルートは、副業解禁や週休3日制にもいち早く取り組みます。会社に依存しない自律した個人が「働くことも、休むことも、学ぶことも自分で決めることで、最も高いパフォーマンスを発揮する」と北村社長は話します。

 今後の特集は「副業で伸びる会社」。経団連の調査では回答企業の5割超が既に副業を容認する時代です。さらに、若者向け転職サイトのアンケートでは20代の約9割が副業を希望しているそうです。彼らにとって会社とは、限られた時間の何割かを有意義に使うための「公園」になるのでしょう。

 とはいえ30年近く同じ会社、同じ仕事で過ごしてきた旧世代の私としては、若い社員が副業をしながら本業で成長できるのだろうか、とやっぱり考えてしまいます。見えないところで働きすぎてしまうリスクもあります。今号を読んだ部下から副業の相談が来たらどうしようと悩む中間管理職です。

(磯貝 高行)

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