人気のカンデオホテルズ、意外な苦闘も

 「ちょっと高いな……」。出張のたび、泊まってみたいと思いつつも予算の都合で諦めているのが「カンデオホテルズ」です。宿泊特化型ホテルにもかかわらず、最近では外資系のシティーホテルと大差ない宿泊料金のことも。ホテル料金は需給で変動するので、強気の料金は人気の高さの裏返しと言えます。

 今号から、カンデオ・ホスピタリティ・マネジメントの穂積輝明会長兼社長の「不屈の路程」をお届けします。

 2005年の創業から順風満帆だったわけではありません。当初は「ビジネスホテル以上シティーホテル未満」というコンセプトが理解されず、苦労したといいます。そして実は、創業当初の穂積氏はサラリーマン社長でした。しかし親会社が倒産。他の企業に買収された後、莫大な債務を個人保証してオーナー経営者になる道を選びました。直近では新型コロナウイルス禍により、会社存亡の機にも直面。社員一丸となって荒波を乗り越えつつあります。

 その裏側には、リクルートの創業者・江副浩正氏、京セラの創業者・稲盛和夫氏の薫陶があったそうです。これから4回の連載でどんなエピソードが語られるのでしょうか。

(佐藤 嘉彦)

日経ビジネス2022年10月31日号 110ページより目次
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