「最近の先輩は……」。Z世代の思うこと
「最近の若者は……」。この続きにネガティブな言葉ばかり浮かぶのは、私がZ世代だからでしょうか。ピラミッドの天井裏や枕草子にもこうした言葉があったそうなので、時代や国によらず、若者は不可解な「新人類」集団として先輩に映りやすいようです。
では、日本のZ世代にとって、先輩世代はどのように見えているのでしょうか。
第2特集で取材した、Z世代育成の先進企業には共通点がありました。「Z世代の発想や強みに『価値』を見いだし、生かそうとしている」という点です。若手社員に歩み寄ろうとする企業や上司の姿勢は、「新人類」にも確実に伝わっています。取材したZ世代社員から、数々の「上司の神対応エピソード」が出てきたことからも、先輩の影響力が分かります。
一方で、シビアな視線も向けています。今回取材した識者によると、「意義」を重視するZ世代は「上司が、仕事の目的をどれほど納得できるように伝えてくれるのか」によって、職場に感じる魅力度が変わってくるというのです。
「最近の先輩は……」。追いかけたい背中が職場にあれば、Z世代の若手はポジティブな言葉を続けるはず。そう確信する特集でした。
(馬塲 貴子)
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