13代目が家業の改革を始めた理由

 「不屈の路程」に今号から登場する中川政七商店の中川政七会長。工芸の世界になかったSPA(製造小売り)をいかに築いたかを明らかにしていきます。

 中川氏は創業300年を超える同社の13代目。創業家の長男ですが、子供時代に先代の父や周囲から「将来は家業を継いでほしい」と言われた記憶がまったくありません。大学を卒業するときも家業に入ることは考えませんでした。自らの考えで大企業に入社し、会社員生活をスタートしました。

 にもかかわらずその後、家業に入社を決めたのは、大企業に比べて規模が小さく、早い段階で力を発揮できると判断したためです。中川氏の場合、「家業だから」でなく、「規模が自分に合っているから」が大きなターニングポイントになりました。入社後苦労しながら小さな成功を重ねて自信を持ち、自社のビジネスモデルを転換する姿は、いろいろなビジネスパーソンの参考になるはずです。

(中沢 康彦)

日経ビジネス2022年5月16日号 92ページより目次
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