JR九州・唐池相談役の本当の姿

 「記者会見の場を何だと思っているんだ!」。2013年、当時JR九州社長だった唐池恒二氏が珍しく公の場で怒りの声を上げたことが印象に残っています。

 グループの居酒屋店が海外進出する発表の際、広報室長がややふざけた様子で店名を読み上げたことを叱ったのです。会見後は、室長に声をかけてフォロー。誠実な人柄が垣間見えました。

 16年の株式上場の前、国の経営安定基金を保有したままでの上場を疑問視していた記者に「○さん、何か言いたいことありませんか」と会見で逆指名し、親身に答えていた姿も印象的でした。

 「不屈の路程」の取材を通じ、あまり語ってこなかった1987年の日本国有鉄道の分割民営化前後の苦悩にも触れることができました。唐池氏が次はどんな夢の実現を目指すのか期待しています。

(小原 擁)

日経ビジネス2022年5月2日・9日号 84ページより目次
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