十数年前のイメージを一新できた理由

 「彼はサイバーエージェント(CA)に行くんだって」。学生時代、友人と就職活動について話す中で、そんな話題を振られました。そのときは「アメーバブログ(アメブロ)の会社か」となんとなく思って、聞き流したのを覚えています。当時のCAは祖業のネット広告事業に加えて、アメブロを展開し数年がたったころ。当時の私はCAに対し、2000年前後に勃興したネット企業の華やかさと、会員数が100万人を突破したアメブロのイメージしか持っていませんでした。

 それから十数年、今のCAは先端技術を駆使する企業になったと感じます。AI(人工知能)を駆使したネット広告は、その一端。21年に子会社のサイゲームスがリリースして1200万ダウンロードを突破した「ウマ娘」など、スマートフォンゲームでヒット作を連発するのもエンジニアやクリエーターの力が高まっているためです。

 今号の第2特集では、CAが23期連続増収を実現した裏側と今後を探りました。どうやら藤田晋社長には、順調に成長した会社をさらに大きく変革する考えがある様子。近い将来、CAの持つイメージはまた変わってくるかもしれません。

(藤中 潤)

日経ビジネス2022年1月17日号 124ページより目次

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