広がる「タイパ志向」はビジネスチャンス
第2特集では、若者を中心に広がる「タイムパフォーマンス(タイパ=時間対効果)」志向と、それをうまく捉えたビジネスに焦点を当てました。「隙間時間を有意義なものにしたい」「お金を払ってでも時短したい」。そんな価値観がタイパ志向といえます。
「日々の家事の時間をできるだけ減らしたいので、家電製品に一番お金をかける」。一人暮らしのある男子大学生からこう聞いて驚きました。趣味のゲームになるべく多くの時間を充てるため、高い家電を買ってでも時間を節約したいのだとか。そんな消費者がじわじわと増えているようです。
初代の「iPhone」が登場してから15年。読者の皆さんは時間に対する意識が変わったと感じるでしょうか。私の意識はスマートフォンを手にしてから大きく変わりました。スマホを片手に動画を見ながら湯船に入ったり、電車内ではサブスクリプション(定額課金)型の雑誌読み放題サービスを何となく開いて読んだり。皆さんも無意識のうちにタイパ志向の生活にシフトしているかもしれません。消費者の価値観に変化が起こり始めているときはビジネスチャンスでもあります。タイパ志向に合致したどんなサービスが生まれてくるか楽しみです。
(田中 創太)
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