新鮮に映った星野氏の「教科書」経営

 「当社の経営は100%教科書通りです。経営学の教科書は確実に役立ちますよ」。星野リゾートの星野佳路代表からこう聞いたのは、十数年前のことです。

 企業取材ではそれまで「教科書と実際の経営は違う」と聞くことが大半。その分「100%教科書通り」と言い切る星野氏の姿は新鮮に映り、以来、経営学と実際の関係に興味を持ち随時、取材してきました。星野リゾートが教科書をどう実際の経営の現場に取り入れているかを知るため、同社が各地で運営するホテルや旅館のサービスやスタッフの働き方などにまで入り込んで取材。『星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則』としてまとめました。10万部を超えるロングセラーとなり、ビジネスパーソンの関心が強いテーマであると実感しています。

 星野氏の「教科書通り」はずっと同じまま続いています。今号の第2特集「経営の『教科書』を持つ会社はなぜ強いのか?」では、星野氏の最新の教科書3冊も公開しています。進化する教科書経営にこれからも注目していきます。

(中沢 康彦)

日経ビジネス2021年12月27日・2022年1月3日号 132ページより目次

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