寅年にリベンジ誓う猛虎軍

 2022年の干支(えと)は「壬寅(みずのえ・とら)」。壬には「陽気をはらむ」、寅には「春の草木が芽吹く」という意味があり、厳しい冬を越えて春の芽吹きが訪れる年になるのだそうです。コロナ禍という虎口を脱して経済を再始動させる年にしたいものです。

 トラといえば、私の愛する阪神タイガースは21年シーズンで、トンビに油揚げをさらわれたかのように燕(つばめ)にリーグ優勝をさらわれました。寅年の22年は雪辱を果たす年。ちなみに60年前の壬寅の年(1962年)も阪神は優勝しています。虎視眈々(たんたん)とリベンジを狙っていただきたい。

 リベンジといえば、国内の感染状況が落ち着く中で外食や小売業界でリベンジ消費に期待が高まっています。コロナ禍でお金を使えず貯金に回った「強制貯蓄」は30兆円。虎の子の貯金を特別な日の支出に回す消費者が増え始めています。私も前号で「日本経済のために財布のひもを緩めよう」などと書いてしまったため、妻へのクリスマスプレゼントを奮発するはめになってしまいました。

 さて雑談が長くなりましたが、今号の特集は「再始動2022 見えたコロナの先」。ぜひ新しい年を占う虎の巻に。よいお年をお迎えください。

(磯貝 高行)

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