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 東大生の就職人気ランキングでも上位に並ぶ外資系投資銀行は難関の就職先。中でもゴールドマン・サックスの投資銀行部門は最難関とされます。新卒で入社できるのは10人前後。どのような選考をしているのでしょう。学生たちの話を総合すると以下のようなメニューのようです。

 1次選考は日本語と英語のエントリーシートを提出し、ウェブテスト。まず、このウェブテスト通過が最高に難しいと噂されます。その後にオンラインでの面接を日本語と英語で30分ほど。これを通ると筆記試験とグループディスカッションに進みます。すでに難関テストで絞り込まれた学生同士でのディスカッションで勝ち残れば、30分が2回の面接試験となります。

 さらに、この先が大変。実務能力を試すジョブ選考が終日2〜3日連続で実施されます。電話帳のような厚さの英文資料を読み解き、最終日に小グループに分かれて課題に沿ってプレゼン。その間に面接が数回。最終日前の夜には個人ごとにやはり電話帳のような英文・和文資料を渡され朝までに設問に答えるリポートをまとめなければなりません。ここで残った人がスーパーデイといわれる最終ステージに。8〜9回の連続面接に臨みます。

 ここまで厳選を重ねる会社は珍しいでしょう。それでも入社数年での退職者が少なくないとか。職と人材のマッチングは難しいものです。今号の特集テーマは「若手の退職」。エリートが詰めかける同社はともかく、優秀な人材が限られる企業にとっては、重要な経営課題です。

日経ビジネス2019年8月26日号 9ページより目次