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 時間が経つほどに私の資産はなくなり、借金が増えていった。生来、自分の懐についての金銭感覚を欠いていたとはいえ、毎月、自己破産へのカウントダウンがゼロに近づいてくることは、脳裏のどこかで雑音のように浮かんでは消えていた──。

 インターネットイニシアティブ(IIJ)会長の鈴木幸一さんは創業当時のことを自著にこう書かれています。1994年に日本で初めて商用インターネット接続サービスを始めたIIJ。日本にネット文明の光をもたらした立役者も最初は挫折と背中合わせの暗闇にいました。前例のないサービスに役所からの認可が下りず、出口の見えない日々。