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 今号の「有訓無訓」は慶応義塾大学の曽根泰教名誉教授。慶応義塾の創設者はご存じ、福沢諭吉。では、福沢諭吉の著書で出版当時に最も話題となった作品は何でしょう。

 「天は人の上に人を造らず」の書き出しが有名な「学問のすゝめ」や、西洋文明を論じ日本の行く末を説いた「文明論之概略」あたりを思い出す人が多いかもしれません。しかし、いずれでもないようです。慶応大学メディアセンターの解説によると「最も多く人口に膾炙した」のは「世界国尽(せかいくにづくし)」という著作です。

 1869年(明治2年)に出版したこの本は、明治維新に直面した日本人に海の外の世界がどうなっているかを伝える見聞録のような作品。全6冊のうちの1つを使って今号の特集テーマである「アフリカ」を紹介しています。