
2022年をまたしても「新型コロナの一年」にしないために、何かしら新春にふさわしい話題を見つけるべく努力しているのだが、思うに、本年は、たぶん、蓄積した不始末を処理するための期間になる。
昨年の暮れに2つの記事を読んで、私は、この国が、いつの間にか卑怯(ひきょう)者が大手を振って歩く社会に変貌していることに愕然とした。
その一つが、「赤木ファイル」をめぐる民事訴訟が唐突に終結したニュースだ。被告である国側が、赤木俊夫さんの妻の求めていた賠償請求を丸呑みして「認諾」する、極めて異例な判断を下したためだ。この結果、法廷に証人を呼び出すなどして森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざんの真相解明をすることは事実上不可能になった。
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