(イラスト=小田嶋 隆)
(イラスト=小田嶋 隆)

 9月に行われた自民党の総裁選を伝える派手な報道と比べると、衆院選の報道は質、量ともに貧弱だった。特に公示日以降は、極端に報道量が減った。これまで、何回かの選挙報道で政党からクレームが寄せられた事実を過剰に意識した結果だろう。

 この10年ほど、選挙期間中の政治報道は、明らかに腰が引けている。残念なことだ。代わりにと言ってはナンだが、開票速報の特番は力作ぞろいで、立候補者の選挙事務所や各党の政治家とのやりとりにも工夫が凝らされている。特に地上波民放各局がナマで放映する開票日の番組は、選挙期間中の借りてきたネコみたいな意気地のなさを埋め合わせるかのように、各局ともやたらとトンがった演出が目立つ。

 中でも驚いたのは、10月31日放送のTBS系列の選挙特番、「選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ」での太田光氏による一連のインタビューだった。

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この記事はシリーズ「小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。