(イラスト=小田嶋 隆)
(イラスト=小田嶋 隆)

 私たちが新型コロナウイルスのリスクと付き合うようになって、そろそろ1年半が経過しようとしている。

 思うに、この1年半の間に、われわれは、応分に賢くなった。また、様々な情報にとても詳しくなった。この点で、私は自国民の知的な潜在能力の高さにあらためて感じ入っている。

 ウイルス感染者の数は、一進一退で推移してはいるものの、いくつかの国で起こったような致命的な感染爆発や医療崩壊に至っていない。死亡者の数の小ささは、かなり優秀な水準にあると申し上げてよい。これらはいずれも、医療従事者の日ごろの努力のあらわれでもあれば、われら一般国民が、基本的な部分で、手指の清潔を心がけ、マスクの装着を励行し、多人数での飲食や遠くの家族との交流を静かに断念しているその忍耐の積み重ねの結果でもある。いずれにせよ、われわれはこれまでのところ、まずまず健闘している。

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この記事はシリーズ「小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。