(イラスト=小田嶋 隆)

 この7月6日に、新型コロナワクチンの1回目の接種を受けた。メーカーはファイザー製で、場所は、近所の大きめの病院の駐車場にしつらえられた接種センターだった。接種から2日が経過して、現在針を刺した左肩の周辺に軽い痛みがあるほかには、目立った副反応はない。ありがたいことだ。

 伝えられているところによれば、同じ7月6日に天皇陛下がワクチン接種を受けている。当初、宮内庁は、皇室のワクチン接種については公表しない方針だったのだそうだが、ここへ来て「国民の象徴である陛下については公表するのが妥当」と判断し、陛下の了解を得た上で発表したのだという。

 なるほど。この間の経緯を、どう読み取るべきなのだろうか。

 こういう場合、過度な「拝察」をふくらませるのはあまり適切な態度ではない。目の前で起こっていることを、あるがままに受け止めるのが正しい。変に深読みしたり、眼光紙背に徹する式の読み方で陰謀論を召喚するのは、それこそ愚の骨頂ということになる。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り935文字 / 全文1361文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。