
5月中旬、テニスの大坂なおみ選手が、五輪開催についての考えを述べた。
スポーツ報知は「五輪は待ち焦がれていたものなので、開催してほしい」という見出しで記事を書いている。これに対して、AP通信をはじめとする複数の海外メディアが、「もしオリンピックが人々を危険にさらすのであれば、そして人々が開催を居心地悪く感じているのであれば、私たちは今すぐに議論すべきです」という部分を中心に持ってきた記事を書いている。
一見する限りでは、正反対の記事が配信されたことになる。もしかして、いずれかのメディアがフェイク記事を書いたということなのだろうか。
違う。どちらも、一応は事実を書いている。記事のニュアンスが違って見えるのは、彼女の発言のどの部分にフォーカスしたのかが、メディアによって違っていたからだ。
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この記事はシリーズ「小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
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