
東京理科大学が来年度から教員を目指す学生を対象に、プロのお笑い芸人を講師に招いた科目を新設するらしい。その名も「教職パフォーマンス演習」というその講義の開始に先立って、この2月にオンラインでの特別講義が開設され、芸人たちが学生に「食リポ」や漫才の指導をしたのだという。
講義の目的は、学生たちの表現力を伸ばすところにあるのだそうだ。だが、本当は「芸人を講師に迎えること」自体が目的ではないのか。この科目が、「お笑い」というとっつきのよさ、壁の低さで学生を誘引するための人気取り目的のカリキュラムであるのだというにおいが、「惣菜パンを使っての食リポ」という講義内容から漂ってくる。
以前、ある大学の先生から、大学当局が持ち出してくるプランは、何から何まで30年遅れているというお話を聞かされたことがあった。
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