(イラスト=小田嶋 隆)
(イラスト=小田嶋 隆)

 米国の独立系シンクタンク「ピュー・リサーチ・センター」が、トランプ前米大統領への米国民の評価を集計した世論調査の結果を公表している。それによると、トランプ氏が「ひどい」大統領だったとする回答が41%、「出来が悪い」が12%と、低評価の回答が、53%を占めているという。本当だろうか。

 記事を鵜呑みにできなくなったことも、トランプ氏が残した遺産のひとつだ。というのも、トランプ氏が就任して以来、親トランプのメディアと、反トランプのメディアが、真っ二つに分断されて、伝える内容も、まるっきり正反対になっていたからだ。

 もっとも「オピニオン」(意見、言論)が分断されること自体は、おおいにあり得る話ではある。

 わが国でも、東日本大震災以降、政治的ならびに経済的なオピニオンに関しては、各言論機関ごとに、かなりはっきりと主張するところが分かれるようになっている。それが良いことなのかどうかはともかく、もはや、両論併記でお茶を濁すタイプの記事の書き方が難しくなっていることは、日米ともに明らかな傾向となった。

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この記事はシリーズ「小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。