(イラスト=小田嶋 隆)

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)をめぐる不正署名問題は、ここへきて(←2月下旬)新しい段階に突入したようだ。

 そもそもの話をすれば、これまで、全国紙やテレビのキー局をはじめとするメジャーなマスコミが「リコール不正」「不正署名問題」などと、犯罪の実態をボカした言い方を見出しに採用してきた。個人的にはその不見識さを蒸し返したい気持ちすら持っているのだが、そこのところはまあ、過ぎた話だ。いまさらどうこう言おうとは思っていない。

 ただ、メディア各社が、これまで及び腰の対応に終始していた背景には、リコール運動を主導した美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長の極めて攻撃的なキャラクターがあずかっていたはずで、この点は、今後、報道機関が取材対象や事件に立ち向かう姿勢を洗い直す意味で、一度きっちりと検証しておかなければならないポイントだと思っている。

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