(イラスト=小田嶋 隆)

 1月6日、ドナルド・トランプ米大統領のツイッターアカウントが12時間限定で凍結された。ツイッターは、今後、さらに「永久凍結」を科す可能性を示唆している。

 前代未聞の措置だが、前代未聞はこれだけではない。アメリカ合衆国(以下アメリカ)議会では、大統領選挙の最終的な投票結果の認定作業が、議事堂に乱入したトランプ支持のデモ隊によって中断に追い込まれた。銃で武装した暴徒に議会が占拠されたこと自体、アメリカ建国史上はじめてのことなのだが、デモ隊の中には著名なネオナチや、プラウドボーイズと呼ばれる白人至上主義者が含まれている。さらに前代未聞なのは、デモの火元が、ほかならぬ現職のアメリカ大統領だったことだ。あまりにも衝撃的過ぎて、どう論評していいのやら見当がつかない。

 まるでクジラを目の前にした板前みたいな気分だ。

 私は、これまで、あの国の政治について何かを書く時には、いくつかの信頼できそうなソースをチェックする作業に加えて、日本語で情報を発信している在米の日本人ジャーナリストが書く記事や、アメリカ通の言論人著書をその都度参考にしてきた。

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