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(イラスト=小田嶋 隆)

 これを書いているのは10月29日で、掲載誌が出るときには決着が付いているわけだが、11月3日の米大統領選挙で民主党のバイデン前副大統領が当選した場合、政府は菅義偉首相の訪米を見送る意向らしい。え? ……と、私は驚愕しつつ、記事を読み直すが内容は変わらない。菅首相は、バイデン氏が当選したら訪米を見送り、トランプ大統領が再選を果たした場合は、お祝いのためにいちはやく駆けつけるつもりでいるのだという。なんてことだ。

 いや、人には好き嫌いがある。それはわかっている。そうした表面的な感情を別にしても、二国間関係には簡単には整理できない要素がからんでいる。単純な双方の意思とは別に、関係を調整するチャンネルの有無もある。とすれば、選挙結果次第で訪米の時期が変わることはあり得るのだろう。